メイちゃん農場のはじまり

アレルギーに見たこども達の置かれた現状

食生活もこども達のアレルギーに影響

今から7年前の2012年、近くの方からヤギを1頭飼ったことが、「メイちゃん農場」のはじまりでした。

兼業農家として米を生産する環境で育っていた私は当時、学習塾を経営していました。日々の学習指導を通じてこども達と触れ合う中で、現代病とも言われるアレルギーを抱えて困っているこども達もたくさん見てきました。

食べ物や花粉症、アトピーまで色々ありますが、大人からこどもまで誰もが何かしらのアレルギーを持っていることが、当たり前になっているように感じます。

「どうしてこのようなことになってしまったのか」「何かこども達のためにしてあげられることはないか?」そう思って過ごす日々がありました。

昔は身近にあった牛、ヤギ、ニワトリなどの家畜が、現代では特別な存在となり、こども達が家畜と触れ合うこともなくなっています。「家畜をかっているところではこどものアレルギーが少ないらしい」そう聞いたこともあり、もしかしたら家畜と触れ合える場所を提供することで、こども達の健康的な心身の役に立てるかもしれない。これもこども達のためにひとつの教育として必要なことではないだろうか。

そう思ってヤギを1頭買ったことが、メイちゃん農場のはじまりでした。

 

広がる今津地区の空き家

空き家が増える鳥取県米子市今津地区

今津地区は200軒以上の世帯が暮らす集落です。

今津地区は国道沿いに近く、淀江漁港そばにあり以前はにぎやかな地域のひとつでした。しかしながら、今は徐々に空き家が増え、20年後30年後には地区内の半数近くが空き家となってしまうのではないかと懸念されるほどの状況です。

日本全体として少子高齢化が進む中、耕作放棄地も増え農業を営む方々も減りつつある、この現状に直面した時、自身のこども達が将来暮らしていける町として存続していけるだろうかと考えました。

これからも「こども達が元気に、夢を持って暮らしていける地区にしたい」「今、農業をしている方々が、もう少し農業をつづけたいと思ってくれるような地区にしたい」「今津地区で新たに就農したいという人を受け入れる地区にしたい」そんな、さまざまな人たちが“縁する地区”として発展していくきっかけとして、メイちゃん農場を使ってもらいたい。その想いこそが私がメイちゃん農場を始めた原点です。

ここから始まった7年の物語は今、手搾乳のヤギチーズの製造と販売を始め、新しいスタートを迎えています。

このつづきはまた、別のお話で…